かぶと虫・絵日記コーナー









子どもの頃にとにかくいろいろな虫が好きで、かぶと虫も飼ったことが有ります。
スイカの残りを食べさせたりして、自分は楽しんでいたのですが、たいして知識も無かったものですから、たいていすぐに死んでしまいました。

今あらたに、本格的に飼育箱を作成し、かぶと虫を飼ってみようと思い立ち、チャレンジしていますが、いまでもいろんな失敗の繰り返しです。

これは1997年のその飼育奮戦記です。はじめてのページ作成のため、写真などもあまり良く取れず、見づらいのもありますがお許し下さい。





5月〜7月 飼育箱製作

 
今年は特に(いつも?)仕事が忙しく、日曜日すら作業が出来ない日もあったので期間が随分かかってしまいましたが、こつこつと制作しました。

その為飼育を始めるのが少し遅くなってしまったのが残念でした。

飼育箱の出来栄えについては、飼育箱・製作記をご覧ください。







7月20日 かぶと虫を購入

 
本来なら自分で採集してきて飼育したいところですが、ちょっと無理そうです。
そこで、前にも買ったことのある、某安売りデパートへ行ったところ、もう今年は売り切れでした。

確かに時期だけに、そういう事もあるかなと思いながら、あせって別の有名デパートへ行きましたが、屋上に虫やら魚やらを扱うお店が有り、ホッとしました。

飼育箱が大きいこともあってかぶと虫はオス2匹と、メス3匹を購入しました。
餌は虫ゼリーというものを仕入れました。
プラスチックの小さな容器に入った人工のゼリー状のものでかぶと虫が喜んで食べるようです。

びっくりしたことにスイカだけは絶対に与えてはいけないそうです。水分が多すぎて虫もお腹をこわして死んでしまうとのことです。知らなかった!!

最初に飼育箱に入れた時には、やはりお腹がすいていたのでしょう、虫ゼリーに群がっていました。







7月21日 観察開始

 
皆さん、かぶと虫が土に潜るのを知っていますか?私は木の上にばかり居るものと思っていました。

かぶと虫は夜になると餌を食べたり活動をします。昼間はもちろん木の陰に居るのもいますが、土に潜って休んでいるのも多いようです。
特にメスはほとんど全部が、土に潜ってしまっている事が多いようです。

飼育箱には虫が登れるようにと木材を使用したのですが、デパートで手に入れる木材は表面がきれいに削られているので、さすがのかぶと虫の足の爪もかからないため、登れないことが判りました。

右の写真は上っているように見えますが、左側の足を網にかけてかろうじて落ちずにいる所です。せっかく飼育箱の上方に棚を作って餌場を設けたのですが失敗でした。







7月22日 生き物は水が必要

 
かぶと虫もやはり水を必要とします。そこで毎日、土を適度に湿らせてあげなければなりません。ちょうど土を手で握って崩れずに団子が出来るくらいがいいようです。

そうすればかぶと虫も自然に水を吸収しますので安心です。かぶと虫は、体に直接水がかかるのは本当に嫌がりますから、絶対に直接かけたり、土をビショビショにしてはいけないので注意が必要です。

そこで、写真のような園芸用の霧吹きを使用して、毎朝土にまんべんなく水を吹きかけます。夏の暑い日にはすぐに乾いてしまいますので、多めにまくことが必要です。







7月23日 メスは活動的

 
夜になって餌を食べた後に、メスは結構あちらこちら動き回っています。
箱の中で飛んだり、網を上ったりと忙しそうです。
(もしかして外へ出ようとして居るとしたら、かわいそうな気もしますが、お店の小さな容器でたくさん居る時よりは、少しは良いのではとも思いますが)
そのくせ朝になるとしっかりと土に潜って姿を見せません。







7月25日 あっ!!メスが見当たらない

 
いつも夜になると姿を見せていたメス達の、数が少なくなっているようです。
逃げ出すような隙間は、見当たらないのですが心配です。







7月27日 飼育箱の補修を行う

 
やはりメスは2匹が逃げたようです。いろいろと調べてみたら、オスは角があるのでとてもだめですがメスなら何とか抜けられそうな部分がいくつか有りました。

たとえば赤丸印の所です。網を張って有りますが、その止めた部分の間隔が広いので、力を加えると結構たるみが出来てしまいます。
かぶと虫はご存知のように力が強いから.う〜ん残念!!ですが修理をして、やり直しです。修理は5〜6ヶ所にものぼりました。

また、木が滑るので正面には都内の某趣味専門のデパートから木の皮を買ってきて(こんなものまで売っているんですね)それを貼って登れるようにしました。写真の両サイドの青矢印の部分です。まるで本物の木に見えませんか???

また、棚部分にはカッターで相当傷をつけて爪が少しでもかかるようにしました。

結果木の皮部分には支障なく登るようになりましたが、棚部分はそれでもかなり歩きずらそうです。
こうして補修して今度はメスだけ3匹買ってきました。







7月29日 男まさりのメスもいる!!

 
木の皮を貼ったおかげでオスは昼間を木に登って過ごすようになりました。

しかしメスでも男まさりに木で過ごすのも居るようです。しかしほとんどは土の中です。







7月31日 かぶとも木から落ちる。

 
飼育箱の正面は両開きのドア式になっており、磁石で止まっています。そのドアーを開ける際、磁石の離れる瞬間に箱全体が揺れますが、その振動で木の皮に上っていたオスのかぶと虫が落ちることが有ります。

つい油断していたか、熟睡していたかでしょうが、こんなことが結構あるので、開け閉めは慎重に揺れを起こさないようにやっています。







8月3日 餌場を増やそう!!

 
餌の虫ゼリーに大と小の2種類あります。棚の部分には大きな餌が置けるように穴を繰り抜いておきましたが、板がまだ滑るので皆な、自分からは登っていきません。

来週から夏休みで少し留守にするので、大きな餌を置くための木を作りました。
やはりデパートからクヌギの木を買ってきて、ちょうどいい大きさの穴を繰り抜きましたが、これが又たいへんでしたが何とかうまく出来ました。







8月10日 今日から夏休み!!

 
2泊3日で家を開けるので餌を大小取り混ぜて少し多目に置き、水もその間あげられないので虫飼育用の保水液と、ゼリー状の水を買ってきました。

保水液は写真の赤矢印のように先端を切って土の中にたてておき、ゼリー状水は土の中に埋めておきます。こうしておくと自然に土の水分が暫く保てます。







8月11日 あっくわがた虫が

 
伊豆半島の戸田にきていますが、夜に町中の電話ボックスの近くでくわがた虫を見つけました。山は近いのですが、なぜこんな所に居るのか判りません。

少し弱っているみたいです。明日帰るのでかぶと虫と一緒に飼うことにしました。かなり小さいのでコクワガタでしょうか。







8月12日 渋滞で随分遅くなってしまった。

 
帰ってから早速飼育箱に水をまいて、くわがたもはなしました。
かぶとと比べると大きさがかなり小さくても、物怖じせずにかぶとに近ずいていく姿が結構かわいい。







8月14日 残念!!

 
メスのかぶと虫一匹と、くわがた虫が死んでしまいました。くわがたは中には冬を越すものも居るのですが、かぶと虫は夏の終わりには必ず死んでしまいます。

そろそろ寿命だったのか、留守中の水が足りなかったのかな〜。ともかく近くの公園に埋めてあげました。







8月17日 卵を産んで!!

 
オスが1匹死んでしまった。やはりそろそろ時期なのでしょう。皆少し弱くなっているようにもみえます。餌もあまり減らなくなりました。

何とか卵を産んでくれないかなと思いますが、全然そんな雰囲気が有りません。そういえばオスが元気な頃のメスは逃げてしまったようだし。

通常オスとメスは餌場で出会って交尾をして数日後に産卵しますが、餌場の数が多すぎたのかな。







8月23日 夏も終わり

 
かぶと虫は土の中に卵を産みますので、慎重に少し土を掘ってみたのですが、卵は見当たりません。もう一匹のオスのほうも全然元気の無い様子ですので、オスを買いに行くことにしました。

ところがメスはまだいましたが、オスは1匹も残っていません。店の人によると残っているメスも、後一週間ぐらいしか生きませんよとの事です。

先日、近くの親戚の子供たちが遊びに来て、来年卵がかえったらかぶと虫をあげると約束したのが守れそうも無いな、困った。







8月24日 オスが手に入った!!

 
やっと駆けずり回ってオスが2匹手に入りました。しかし2匹とも体が非常に小さくて、1匹の方はかぶとの角が折れています。
今度は小さめなケースに別々にメスと一緒に入れておくことにしました。







8月25日 今度はメスが元気が無い。

 
さすがに新しく買ってきたオスは元気ですが、今度はメスが元気がありません。考えてみると成虫の期間が短いかぶと虫は、同じ頃にふ化して育った元気者同しが、一生に一度出会って産卵するのかもしれません。

そういえば最初の頃に逃げたメスは、しきりにうろうろとしていましたが産卵の場所でも探していたのでしょうか、もしや近くの公園当たりで産卵したかも知れませんね。







8月27日 もう秋です!!

 
もうすぐみんな死んでしまうのでしょう。やはり小さなところではかわいそうなので、とりあえず皆な大きな飼育箱に入れて、暫く静かにしておくことにしました。

卵は産んでいるかどうか判りませんが、何日かたってから見てみることにしましょう。

皆さんも期待して下さい!!









9月14日 タマゴは見付かるか?

 
かぶと虫は、みんな死んでしまいました。
その年に生を終える虫達にとっては悲しい季節がやってきました。でも卵を残していたら、また新しい命が産まれてきます。

ということで早速、飼育箱の中の土を調べてみることにしました。しかしむやみに土をひっくり返してもいけません。丁寧に土を少しずつすくっては、ふるい(園芸用の小さな物)にかけて注意深く見ていきます。

容器が大きいため土の量もかなりになり、時間もかかります。最初のうちは大きな期待を持って作業を進めて行きましたが、だんだん土の量も減っていくにつれ、う〜〜〜んと大きなため息に変わっていきます。残念ながら卵は有りませんでした。

それどころか、期待していたメスが一匹見当たりません。かぶと虫はたいてい死ぬ前に土の中から出てきます。
ところがメスの数があわないのでどうしたかと思っていたのですが、またしても逃げられてしまったのでしょう。

空になった飼育箱を慎重に調べて判ったのですが、以前補修した箇所以外に大きな抜け穴が有りました。写真の赤丸の部分です。一見狭い隙間なのですが指で押してみると何と簡単に網が膨らんで大きな穴が出来てしまうではありませんか。
たぶん今までのもここだったのでしょう。残念な結果になってしまいました。







9月15日 残念でした!!

 
かぶと虫の観察は、一時中断です。また来年の初夏には再開しますので、その時にはまたみなさんで遊びに来て下さい。

ところでその間、新しい企画(また昆虫に関係する?)を考えていますので、皆さん是非また見に来てください。こうご期待!!






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